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2018.10.28 Sunday

スピリチュアルケアの本質

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    死生学や終末産業、QOLなどを考える上で『スピリチュアリティ』というものを避けて通ることはできないでしょう。

     

    しかし残念ながら、スピリチュアリティというものを私たち日本人はなかなか理解できません。

     

    恐らく私たちが真っ先に思い浮かべるのは、占いや霊媒師などから発展した日本独自の文化である『スピリチュアル』な世界観ないしそれに付随する産業、ではないかと思います。

     

    が、これは看護学や医療倫理の分野で議論されている『スピリチュアリティ』とは全く違うものであって、そもそもその点に気付くことができなければ、理解を先に進めることはままなりません。

     

    スピリチュアリティとは、要するに、神などの超自然的なものと自分をどう関連付けるかという問題に対する、個々人の態度や考え、そしてめいめいそうした考えを抱く私たち人間の、普遍的な素質とか能力、或いは特徴のこと。

     

    もっと完結に。スピリチュアリティとは、超自然的なものへの感性のことです。

     

    しかし、”超自然的な世界?そんなものない”、そう考えてしまうのが私たち日本人の悲しいさが。良くも悪くも、与えられた価値観にあまりにも従順なのでしょう。

     

    例えばですが・・・私たちは、宇宙の始まりはビッグバンだと教えられています。が、その前はどうだったのでしょうか。何もない無からこの宇宙が生まれる。こんな考えは、本当は子供でもわかるでしょうけれど、あまりにも馬鹿げています。何かがあったから、何かがあるのです。何もないのだとしたら、そこからは何も生まれません。ビッグバンの前にも世界は何らかの形で継続していたはずです。

     

    この宇宙が始まる以前。こうした考えでさえ、すでに私たちに超自然的な何かを、つまりこの世界には計り知れない何かしらの原理原則が存在することを、予感させるのに十分ではないでしょうか。

     

    心理学者であるユングは、こうした人間が抱く実存的な途方もなさ、その恐れおののくような感触について、神学者ルドルフ・オットーの考えをそのまま引き継ぎ『ヌミノース』という言葉で表しています。

     

    『スピリチュアリティ』とは、『ヌミノース』という感覚にまつわる、私たち個々人の防衛ないし適応の形である、とも言えるでしょう。

     

    つまり、スピリチュアリティのケアにおいて問題になっているのは、決して「事実として死後世界があるかないか」というような論理的科学的問題ではなく、私たちひとりひとりが抱く実存的な恐れ、事実としての実感、感触、そしてその感触に対する理解や解釈です。

     

    それはある特定宗教における物語そのものだとかの問題ではなく、物語り的な要素を多分に含んでもいる、実際感覚上の問題なのです。

     

    さて、そのようにヌミノース感覚をケアするということがスピリチュアルケアの本質になろうとは思いますが、これが大きな問題です。

     

    何故なら現代の日本人である私たちは、『スピリチュアリティ』を"持っていない"から。

     

    長くなってきたので、一旦ここで区切りましょう。

     

     

    その

     

     

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