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2018.12.06 Thursday

納棺と獣

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    納棺(?)のこと。

     

    当時私が納棺師として働いていました営業所、近所に野良猫がいくらかおりまして。

     

    人間、変な話ですが、自分が苦しい生活をしている人ほど、野良の動物を大事にしたりするものですね。

     

    情というのは不可思議なもので、そうそう論理の是非で捉えきれぬところがあるのでしょう。福井県には、沢山の猫が住み着いているというので有名な『猫寺』なんていうのもあり、本なども出ているそうですね。

     

    それはそう、あんまり高級な住宅地でもないそういう場所に事業所があったもので、野良猫もおり、増えたの減ったの、どこそこでエサを貰ってるのを見ただとか、そんな風に時々の話題にものぼりつつ、まあごたごたと共生をしておったのです。

     

    ある日私、車の拭き掃除でもと外に出ると、道路の真ん中にぽつんと座っている茶猫の姿を見つけました。

     

    その足下には、茶色いボロ切れみたいなものがひとつ。

     

    生まれてすぐ、車にひかれたのでしょう。小さい子猫でした。

     

    見るとすでに息絶えており、相当の異臭を放ってもいるのですが、親猫はそのすぐ横に居座って、首のあたりの毛を舐めたり、動く気配もありません。

     

    いくらか迷ったあとで、これだけ小さければそう問題にもなるまいということで、子猫の亡骸は葬儀用の綿に包んで、その側の用水路の堤、雑草だらけの誰も通らぬあたりの地面に埋め(”生ゴミ”を勝手に地面に埋めるのは、法律的には良くないことだけれど)、上に石をひとつおいてやりました。

     

    子猫を包んでいる間、親猫は慌てる風もなくとことこ離れていって、遠くから私のやることを眺めておりました。

     

    しばらく後、数時間後でしょうか。またそこを通りがかると、親猫は子猫の埋まっているあたりの匂いを嗅ぎながら、その辺をウロウロしているのが見えました。

     

    ( 猫にも悲しみはあるのだろうか )

     

    眺めつつ、そんなことを少し考えたのですが、結局答えは見つかりませんでした。

     

     

     

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