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2019.01.07 Monday

年とって死ぬ

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    世の中はおかしくなっている。どんどん悪い方に進んでいく。それを今すぐにでも、何とかしなければならない。

     

    そう思っていた時期が、私にもありました。

     

    きっと良い時代を知っている人ほど、落ちていく時には苦しむものなのでしょう。

     

    この日本という国は、人もどんどん少なくなって、福祉関係のシステムもあまりにも重荷になってきた。年金制度は目に見えて崩壊してしまったし、政治の意志決定、産業界の流れ、人々の生活スタイルのそれぞれがちぐはぐになって、もう全然上手く動いていかない。

     

    経済成長、ものすごい好景気。虚勢を張ってまだまだ元気な風に見せているけれど、あちこちガタが来ているのは隠せない。

     

    ――苦しんでいる。逆境に負けまい負けまいとして、多分苦しんでいる、ということでしょう。

     

    『もうおじいちゃんやんな。』

     

    そんな風に、複雑な気持ちでこの国を見ています。

     

    地域活性化の仕事をしていたとき、当事者である地元の方が、一番良くものごとを分かっていました。

     

    「この土地は一度栄えて、いずれは消える。人も居なくなってきた。もうすぐ村全部が無くなる。それで良い。それが自然の流れなんだから。」

     

    落ちていく時間というのはある。それはそれで、分かっておれば何も怖いものではない。

     

    『もうすっかり、おじいちゃんやんな。無理せんでもええよ。』

     

    別に、年をとって身体が動かなくなったって、それで嫌いになるわけじゃあるまいし。

     

    衰えたって、日本は日本。しゃあなしや、自然の流れやさけ。ゆっくりいこう。

     

     

     

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