<< カウンセリングって必要ですか | main | 納棺と冷たいモノ >>
2018.08.08 Wednesday

腕が凍ってるんですけど

0

     

    ドライアイスの温度って、何度ぐらいか知ってますか。

     

    -80℃ですよ。そりゃあもう、何でも凍らせてしまうわけです。

     

    ご遺体の温度を低く保つうえでは、このドライアイスは頼もしい道具なんです。が、運が悪ければどうしても凍ってしまうんですよねぇ・・・腕。

     

    一口に納棺と言っても、やり方は沢山あって。着替えをするかどうか。そのまま上に白装束をかぶせるだけってところもあるし、浴衣を脱がせずに浴衣の上から白装束を着せることも、浴衣を脱がせてからってこともあるんですが・・・何にしろ困るわけですよね。腕が凍ってたら、脱がせ着せができないですから。

     

    そういうわけで、これはあの、新人の納棺師の方が良く戸惑ってしまう場面なんですけれどもね。布団をめくってみたら、腕が凍ってる。ちょっとやそっとじゃない。ガチガチなんだ。こういう場合どうするかということです。

     

    普通に考えたら、お湯なりドライヤーなりで温めて解かしたら良いだろうってことになりますよね。でもコレだめなんだな。骨の芯の方まで凍りついてますからねぇ、そんなことやっていたら時間が掛かりすぎてしまう。

     

    それならどうするかというと、実は大事なのは”力”なんですよ。例えばヒジの関節。これ結構ガチガチに凍っていたとしてもね、ヒジの関節の曲がる方向を見定めて、上半身の全体重を掛けてぐぅっ!と押すわけです。そうするとちょっとずつ動いてくる。

     

    動きはじめたらもう大丈夫なようなもんです。後はこう何度も同じ角度で曲げ伸ばしをしてあげたら、自然と関節の凍結は解けてしまう。

     

    ただコレねぇ、要するにテコの原理で関節に力を加えていくんですけれど、肩とか握り手の部分とか、皮膚に相当、負担が掛かるんだなぁ。ちょっと怖いですよね。だから必ず、タオルやなんかでもって厳重に当てをして、そういう部分を保護しなきゃいけないんです。それ忘れたら大変なことになりますよ。

     

    後は指かなぁ・・・凍ってると本当に難しい。コツがあるとしたら、指ではなく手のひらの筋肉を開いていくことかな。具体的には親指の付け根ですね。ここが縮まっていたら、手のひらは綺麗に開かない。硬直解くときなんかもそうなんですがね。そのほかの指の付け根は関節が割れやすいから、あんまり負担を掛けない方が良いですねぇ、なるべく親指と小指、この間の距離を少しずつ広げていくような感じかなぁ。

     

    そういうわけで今日は、ちょっと趣旨を変えて納棺実務、凍結の解き方のお話しでした。ご興味の無い方には、とんだお目汚しだったかもしれないですね・・・。

     

     

     

    ブログランキングに参加しています。

    ひとつ宣伝と思って、クリックで応援をお願いいたします。

    にほんブログ村 ブログランキング・にほんブログ村へ

     

     

     

     

    コメント
    コメントする








     
    Calendar
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930   
    << September 2020 >>
    Webサイト
    夜沌舎 https://yoton.org
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Mobile
    qrcode