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2019.01.22 Tuesday

死をも恐れぬ…

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    死生学。『死』について考えること。

     

    そういうのは、嫌だ、とんでもない、と思われる方もいるでしょう。

     

    確かに、『死』や自分の人生の終わりについて考えることは、大変恐ろしいことです。

     

    そうした恐れこそ、私たちが死という現実から目を背けてしまう原因なのかもしれません。

     

    それは『死』のみならず『生命倫理』などであっても同じ。

     

    例えば「自分自身が生きるために、より弱い誰かを犠牲にしても良いのかどうか」など。

     

    こういう種類の深刻な問題を前にすると、人はどうも臆病になり、問題を直視することをやめて感情的な対応に逃げてしまいます。

     

    では一体、問題を直視するにはどうしたらいいのでしょう。どうすれば私たちは『死』を直視することができるでしょうか。

     

    必要なのは、勇気でしょうか、知識でしょうか、あるいは地位や権威が役に立ってくれたりもするでしょうか。

     

    問題を直視するために必要なもの。

     

    私が思うに、それは『弱さ』ではないかと思います。勇気ではなく弱さです。

     

    自分自身の弱さ、小ささ、不完全さをまっすぐに受け入れた時にだけ、人は問題から逃れようという努力をやめるのです。そして問題を直視します。

     

    直視したところで構わないのです。どうせ自分にはその問題を回避できないし、根本的な解決などは言わば神様の意向にでも任せれば良いことであって、自分がちょっと考えたり、何かしてみたところで状況は変わらない、ということがはっきり分かっているからです。

     

    そして、逃げるのをやめたとき、ゆっくりと状況を眺めて、私たちはこう呟くでしょう。

     

    『ああ、これは大変だ。もうどうもならないな・・・。でも、待てよ。この状況でもまだいくらかできることがありそうだ。せっかくだからそれくらいはやっておくか。』

     

    『死』と向き合うというのも、こんなことではないかと思います。必要なのは、『弱さ』です。

     

     

     

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