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2019.02.23 Saturday

力学的エネルギー保存

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    経済のこと。

     

    今となっては何を声高らかに言う必要も無く、少子高齢化に伴ってこの日本という国が衰退しはじめていることは、誰の目から見ても明らかな現実になってきている。

     

    一次二次三次、全体としてどの業界も厳しく、呪いのように折り重なった人件費の高騰と、経営不調から生じる低賃金、その先の消費の冷え込み、若者の家庭を持つことや子供を産むことへの敬遠の連鎖は、先を見透すこともできない広大な暗がりを、国の、特にまだ若い人たちの将来に投げかけている。

     

    (1999年、私はまだ13歳だった。2000年を祝うニューヨークのタイムズスクエアの活気を良く覚えている。その頃、世界はもっとずっと明るくて、希望のあるもののように思えた。けれど、そんな幻想はもう消え去ってしまった。今の子供たちはどうなのだろう。彼らは暗闇で生まれて、暗闇で生きている。希望を知らなければ、自分の置かれた惨状を嘆くこともないかもしれない。でも、それは幸せなことだと言えるのだろうか。)

     

    そんな趨勢にも関わらず・・・国のごく一部では、割合豊かな経済圏が確かに存在しているようだ。それはとても不思議なことの様に思える。

     

    なぜだろう。考えてみた。大した仕事をしなくても、ちゃんと湯水のように儲かる世界。どうしてそんな宝石のような世界がこの泥の中に存在し得るのだろう。

     

    考えて、何となく思ったのは、『ああ、それはつまり貯金箱か』ということ。

     

    資本主義の終焉の世界で、投資は常に労働より効率良く利益をもたらす。そして資本は集約していく。おおよそ殆どの国家は、再配分のためにその利益を削り上げ国家全体に行き渡らせようとするだろう。

     

    しかし、それを好まない人間のエゴシステムは、自らの身の回りに集積された資本を税の形で接収されるよりは、例えば大した意味の無い広告事業の組織を作ったりすることで、経費へ転換し国家に奪われない形で身の回りに蓄積しようとする。

     

    特に意味の無い会社の、特に意味の無い仕事。大変でもなければ、利益を出す必要もない。ただ貯金箱として存在してくれさえすれば良い。もしも仮にそんなものがあるのだとしたら、それはきっと、天国みたいな環境なのだろう。

     

    集約されていく資本の、節税のための貯金箱。そんなことを疑うのは、ちょっと、意地悪くなりすぎた証拠だろうか。

     

     

     

     

     

     

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