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2019.03.06 Wednesday

自然科学・オブ・ザ・デッド

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    子供じみたことを言うようだけれど、未だに世の中にそういう思い込みが根強いので、時々は注意喚起をしておかなければなりません。

     

    それは、自然科学は万能ではない、ということについてです。

     

    ここに至って私は、霊的なものとか魂の存在などに言及するつもりはありません。これはそんなレベルの話では無く、もっと単純明快で論理的な事実だからです。

     

    自然科学は、仮説と検証の繰り返しによって成り立ちます。検証をするには、事象の発生を待たねばなりません。

     

    では発生しない事象についてはどうなのでしょうか。発生しない事象、永遠に発生しないか、既に一度生じて、この後は二度と発生しないという事象についてはどうでしょう。

     

    もちろん、発生しない事象を検証することはできません。だからそういうものに対して、自然科学は適用できないのです。

     

    これは言い換えれば、自然科学のスコープ(適用範囲)はあくまで、私たちの視界の中で再現可能な事象だけに留まるということなのです。

     

    一回性の事象に対して、自然科学は何も言うことができません。一回性の事象を小さなスケールで模倣して、それについて検証を加えることはできるかもしれませんが、それは模倣物の検証であって、根本の所で事実検証とは異なります。

     

    (蜂の身体を人間のサイズにまで拡大すると、彼らは空を飛ぶことができなくなってしまう。それは羽根に対して、空気を構成する粒子の粒が小さすぎるからなのだという。身体のサイズの違いが、空気の粘性に相対的な違いをもたらす。同じ構造のものを単純に拡大したり縮小したりして検証した結果は、元のサイズでも同様だとは限らない)

     

    それで、問題は、では一回性の事象とは何なのかという所に至ります。

     

    私たちの脳は認識能力の性質上、あらゆるものに再現という性質を投影するようにできていますが(イデア論的なもの。概念。分別)、実際は、あらゆるものは本質的に言って再現性を持ち合わせているのではありません。

     

    (時間は一方向に進んでいる。リンゴAが出現して朽ち果てた後、一年後に同じ木からリンゴAが出現したとしても、それはリンゴA'であるとか、より厳密に言えば一年前のリンゴの木とはすでに構造的に異なる時間軸上の別のリンゴの木から出現した別の物体Bであるというようなことが言える。一年前の時間軸上に出現していたリンゴAは、この後時間が永遠に続いたとしても二度と世界に出現することはない)

     

    再現性は、私たちの脳が見せる幻なのです。あらゆるものは真実を言えば一回性のものであり、自然科学のスコープに収まる類いのものではありません。

     

    すこし小難しい話になりましたが、シンプルに次のような論理を通して見ればわかりやすいかもしれません。

     

    『自然科学は一回性の事象に適用できない。そして、現に今存在するこの私の意識世界は、明らかに一回性のものである(”自分の”誕生や死を繰り返すことはできない)。だから自然科学は、私の意識世界について、根本的に何も解明することができないであろう。』

     

     

     

     

    結構前に見たゾンビ映画。特に意味は無いけど、それなりに面白かった。

     

     

     

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