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2019.04.11 Thursday

精神修養と生理

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    C・G・ユングは、統合失調症者にみられる弄便(ろうべん:自分の大便をいじったり、塗りつけたりする)行為に遭遇して、大便というものが人間にとってどのような心理的価値を持つものなのかを真剣に論じている。

     

    彼はロマンチストなので、そこに人間の創造性の原初の形を見出したりもした。私などが思う限りでは、弄便というのはもっと動物的な本能に由来するものでないかとも思うのだけれど、便についての論理如何はさておき、何であれ馬鹿にせず、研究対象に実直に向き合おうとする彼の姿勢は、いかにも研究者らしく尊敬できる。

     

    だから私も、そういう姿勢に習ってこの記事を書いておこうと思う。

     

    女性の、生理周期に関する気分変調について。

     

    精神的な修養システムにおいて、メンターが男性、後輩が女性、というパターンになることがある。

     

    この時必ずと言っていいほど躓きの種になるのが、女性と男性の気分変調の特性の違いだ。

     

    女性は肉体の性質上、生理周期に関連してホルモンバランスが変動し、特にストーリーのない直接的な不快感や憎悪、抑うつ症状を抱くことがある。

     

    身体的な苦痛の症状も含めて、軽度のものをPMS(月経前症候群)、より重度となるものをPMDD(月経前不快気分症)と呼ぶ。

     

    ホルモンバランスの変動は肉体の自然な機能に由来するのであって、これ自体は健全な人にも普遍的に見られる習性だと言える。

     

    だが問題は、‥事者である女性自身がPMSについての知識を持たない場合、それから▲瓮鵐拭爾箸覆訝棒が、そうした女性の気分変調についての知識を持たない場合、の二つの状況において起こる。

     

    特に△両豺腓法非常に静かで安定したパーソナリティを持つ聖者的志向の男性指導者が、女性の突発的な気分変調を理解しきれず極端に厳しい評価や、場合によってはありもしない妄想から来る憎悪を募らせてしまうことがある。

     

    コヘレト7:26 ”わたしの見いだしたところでは死よりも、罠よりも、苦い女がある。その心は網、その手は枷。神に善人と認められた人は彼女を免れるが一歩誤れば、そのとりことなる。” しかし私に言わせれば、こうしたキリスト教の聖者的男性は女性という対存在を通して、自身の生命のカオティックな本性を唾棄しているだけである。)

     

    一方で、当事者の女性がPMSについての知識を持たない場合も、彼女は自分が時々、頭では分かっていてもどうしても感情に振り回されてしまうことがある、という現実に直面して、必要以上に自分を嫌悪したり、自分に失望したり、混乱したりということを起こすので、良くない。

     

    ホルモンバランスとかバイオリズムの変調というのは、男性であれ女性であれ、どちらもある。ただその程度が違うだけなのだ。

     

    そういうことをちゃんと理解して、無意味な争いやありもしない”子供の頃のトラウマ探し”をしたりする徒労は、是非とも避けていただきたいと思う。

     

     

     

     

     

     

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