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2019.05.01 Wednesday

Turn off the light, take a deep breath and relax

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    特に深い意味も無い、着想の吐露。

     

    意識というものは、量子が粒子としての形を確定する際に生まれる余剰エネルギーであると思っている。

     

    有名な二重スリット実験の結果が私たちの「観測という行為そのもの」に影響を受けることの説明として、この考えは一つの仮説を成し得るだろう。

     

    超実存的な考え方で言うところのバウンダリー、私たち一人分の閉じた心の宇宙というのは、この余剰エネルギーの側で形作られるものであろう。

     

    というのは、そう考えることで、バウンダリーと物質宇宙という二つの、似通ってはいるが同一ではない、影響を受けてはいるが完全に束縛されてはいない別々の宇宙の関わりを上手く描写できるからだ。

     

    ただ、付け加えて言わなければならないが、純粋な意識そのものを私たちが日常の生活の中で感じ取ることはほとんどない。私たちが自らの心として感ずるのはあくまで、過密に集積された脳内素粒子の、極めてプログラム的な指向性を持った高次構造物なのだ。

     

    それはちょうど、意識そのものを光だとしたら、私たちが心として感ずるのはその光の映写によって描き出された映画の風景のようなものだ、と言えばわかりやすい。

     

    色や音や感触などの知覚、それらはスクリーンの上に映し出された映画の中の認識対象であって、純粋な意識というのは、フィルムが回り終えて空になった後も、なお変わらずスクリーンに投射される真っ白な光のようなものである。

     

    そしてそのような純粋意識は、日常一般の生活では捉えられず、ただ例えば深い瞑想の折りに、私たちがそこから目覚めたとき何となく精神に残る陰影としてだけ感じられるような類いのものだと言える。

     

    純粋な意識をコンピュータの1ビットだとすれば、私たちが知覚とか心と呼んでいるものは、コンピュータ上の高度なプログラムである。このプログラムによって閉鎖された(ように見える)領域を、バウンダリーと呼ぶのだと定義しても良いかも知れない。

     

    これらのことを逆の視点から見て言うと、また次のようなことが言える。

     

    それは、私たちの心は、実は物質宇宙というものに全くというほど手を触れたことがない、という事実である。私たちは意識で作られた知覚、つまりプログラムを見ていて、純粋意識の1ビットを感ずることは殆どない。

     

    物質宇宙は、この純粋意識と物質が素粒子の定常的なエネルギー形態から分割されて生み出される時に、純粋意識の影、別の言葉を用いれば我々の意識世界から見た反宇宙の側に構築されるものなのだから、私たちがそちら側の世界を感じ取るためには、純粋意識の陰影を通して、さらにその先にある物質宇宙の陰影を感じ取らねばならない、ということになる。

     

    バウンダリーを形づくる純粋意識について、シュレディンガーの猫の例えをとって「もう一匹の猫」と述べたことがある。箱の中に残るのが物質として確定された状態の(生きているか或いは死んでいるかいずれかの)猫の姿だとしたら、それを認識し知覚するための私たちの心の領域は、「居なくなったもう一匹の猫」によって支えられているのではないか。

     

    意識、という箱を開けるためのエネルギー活動は即ち、量子から分割された粒子体確定時の余剰エネルギーなのではないか。だとしたらやはり「箱を開けたのは、もう一匹の猫」なのではないか、という趣旨の例えであった。

     

    今こう書いてみて、純粋意識と物質宇宙のどちらがより私たちの精神世界に近いかということを鑑みるにだんだん、「もう一匹の」という修飾語は、箱を開けられて、そこから出てきた方の猫に相応しいのではないか、ということを思い始めた。

     

    何故なら、私がこれまで「もう一匹の」と呼んでいた方の猫は、他でもない、私たち自身の心そのものを指しているのだから。

     

     

     

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