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2019.06.08 Saturday

超実存による死の記述

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    『死』という現象を、超実存的に描写するとどうなるか。

     

    バウンダリーを構成する素材というのは、私たちの生命設計の中から必然に生じる各種の知覚内容である。

     

    例えば色、音、感触、匂い、味、そして並行感などの身体情報の感覚、これらがつまりバウンダリーの正体であると言えよう。

     

    先に述べたとおり、これらは私たちの『生命設計の中から』生じる。

     

    換言すればバウンダリー/境界とは、自らを維持存続しようとし続ける『生命の生存欲求』、存続への意図によって作り上げられるものである。

     

    つまり無生物はバウンダリーを持たない。

     

    (とは言え、ここでは詳しく述べないが、彼らには彼らなりの純粋意識のレベルの世界がある、ということを付け加えておく)

     

    そして生物の設計が複雑に進化していればいるほどバウンダリーも複雑鮮明に、また肉体のサイズが大きければ大きいほど、バウンダリーも大きなものになる、という単純な仮定を持っていて良いだろう。

     

    だからベーシスにおいて肉体が死滅するとき、バウンダリーはそれ自体の構成要素である知覚信号を途絶され、消滅するに至る。全ての部品を取り外され破壊された一脚の椅子が、もはや椅子とは呼べなくなってしまうのと同じである。

     

    肉体の死は、バウンダリーという一つの精神宇宙の、消滅の現象なのだ。

     

    今こうして目の前にある、ひとつの宇宙が消えること。

     

    実存的な『死』の記述とは、そのようなものである。

     

     

     

    JUGEMテーマ:思想・啓発・哲学

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