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2019.07.24 Wednesday

悟りと男女

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    一部の仏教などでは、女性は悟らないということが言われる。指導者たちは経験的にそう感じていたのだろう。

     

    男性も女性も、精神が成長すれば結局は悟りに進むという点では同じだ。

     

    だがその悟りかたには確かに違いがある。

     

    男性の脳内の言語世界、つまり論理的なものの考え方というのは、比較すればより緊密で強度が高く、それに伴って”私”概念も強い自立性、独立性を持つ。

     

    女性の脳内では肉体的な感覚などがより優先され、言語は感覚と強く結びついて、言語自体の独立性は低い。

     

    悪く言えば、脳機能的に見れば男は頭でっかちで、女は身体で考えるクセがある。

     

    こういう事情があって、悟りの現象が言語世界の瓦解と再構築を促すとき、その衝撃は女性よりもむしろ男性において、強烈なショックを持って起きてくる。

     

    (そもそも女性は、悟りの現象において言語世界の瓦解を必要としないことも多い。雨宮大慈曰く『女性は生まれつき悟っている』。だが言語世界に依存しないというその特徴が、女性の心とその修養過程をより捉え所のない曖昧なものにもしてしまうのだが。)

     

    強い言語世界を持つ男性は、女性よりも悟りの段階における衝撃が強いのだ。比較して言えば、女性はその段階に進んでもそこまで激烈な変容体験を起こさないので、このことが男性指導者をして「女性は悟らない」という誤解を抱かせるのだろう。

     

    だが見誤るべきでないのは、精神変容に伴って感ずる刺激や爽快感がどれほど強いか/浅いかなどという問題は、悟りの本質とは全く関係がないということだ。

     

    悟りという現象の恩恵はあくまで、その過程を経て生まれてきた人々の優れた素質と精神性が、私たちの生きるこの世界に発散され影響を波及させていく部分にこそある。

     

    そのような優れた性質を獲得しうるかどうかという点に着目して見比べてみれば、男女の性の違いは悟りの現象において根本的な問題ではないということがわかるだろう。

     

    ※便宜上ここでは男女という概念を典型的に扱うが、悪しからず。

     

     

     

    JUGEMテーマ:思想・啓発・哲学

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