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2019.11.24 Sunday

永遠に美しく

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    生と死は混交されねばならない。

     

    老人になって「今が青春」というようなことを言うことがあるが、それは違うのだと私は思う。

     

    人間の肉体は20歳前後で完成し、それが成熟し安定するのがせいぜい30歳程度。その後は緩やかな崩壊が始まる。

     

    眼は見えなくなり、関節は摩耗し、筋肉がやせ衰えていく。

     

    社会的な地位や他者との関係性がどうであるかという我々の表層的な事情に関わらず、この肉体はすでに役目を終えたのだ。

     

     自然は何ものとも戦おうとしません。死がやってくると、喜びがあるのです。

     年老いた者の死とともに、生の新しい円環が始まります。だから至る所に祝祭があるのです。

     

    日本の神話では、イザナギとイザナミが大岩を挟んで人間の誕生と死を呪いあった、と言われている。

     

    だが多分あれは、間違って伝わったのだ。

     

    生は、誕生と死滅のダイナミズムの中に宿る。その双方の絶えざる主張と葛藤が、危うく美しい生の有り様を根本的に方向付けている。

     

    片方ではいけないのだ。生は誕生と死の間を揺り動く。死を失った生は、最早美しくない。

     

     

     

    JUGEMテーマ:思想・啓発・哲学

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