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2020.02.02 Sunday

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    先日、長らく宙吊りの状態となっていた英国のEU離脱が正式に行われた。

     

    欧州議会での最後の演説では、英国の離脱を推進してきたファラージ議員が、現在この地球上ではグローバリズムとポピュリズムの歴史的な争いが繰り広げられている、という良く要約されたわかりやすい論旨を述べた。

     

    グローバリズムとポピュリズム。日本語で訳すと恐らく、世界主義と大衆主義ということになる。

     

    前の記事の言い方で言えば、大社会の倫理と、小社会の倫理との対立。

     

    抽象的な倫理の矛盾がこれほどはっきりと具体化するに至って、現在の人類が抱える問題の姿は極めて明瞭になった。

     

    『我々はどの範囲の倫理を取ることで、最も利益を得るか?』 論点はただこれだけである。

     

    環境破壊やフリーライドに対する企業の責任について、或いは過剰な規制と罰則がもたらす不利益や監査官の堕落について、私達は最早それを正義とか合理の文脈で話し合う必要は無い。

     

    グローバリストもポピュリストも、やっていることは何も変わらない。彼らの違いは倫理の範囲の違い、つまり戦略の違いだけなのだから。

     

    こういう反論があるだろう。「グローバリズムは全体を考慮するという意味で公平だが、ポピュリズムは自分たちの利益ばかり優先し、他の人々を排除しようとする点において卑怯で間違っている。」というような。

     

    だが考えてみてほしい。一体あなた方の言う、そのグローブつまり世界というのは、本当は何を指しているのか?

     

    あなた方小さな人類がグローブと呼んでいるのは、実際には、人間が支配する、人間が知っている、人間が構築してきた、人間のための社会全体のことだ。

     

    それは本当に公平なのか? 公平だとしたら、誰にとって? 人間にとってか? 動物や植物にとっては? 無機物にとって、他の銀河や他の世界にとってはどうだろう?

     

    問われれば、あなた方は事も無げに言うのだろう。「その人たちは、私には関係ない。その人たちのことは、私は知らない。」

     

    見方を変えれば、グローバリズムというのも、戦勝国が戦争の暴力で取り決めた人権条約を原理とする、一種の世界宗教に過ぎない。

     

    どちらを選べばより有益なのか?

     

    小さな世界の中の、どんぐりの背比べだ。難しく考えず、いっそ胸を張って争えば良い。

     

     

     

    JUGEMテーマ:思想・啓発・哲学

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