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2018.07.26 Thursday

アゴが上がらないんです

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    たぶん、私が使うことはもうないであろう、ご納棺の知識。

     

    磨き上げたものをこのまま朽ち果てさせるのもなんだかということで、後の人のために、この場を借りて少しずつ記していこうと思う。

     

    先ずは納棺師の永遠のテーマ、アゴ上げ。

     

    そう、アゴが、上がらないんです・・・。

     

    つまり下顎が下がったままで唇が閉じないということ。

     

    口が開いたままというのは良くないことだ。人間は本能的にそう感じる。生気が出ていくからだとか、臭いがするからだとか、虫やホコリが入ってはかわいそうだとか色々理由はあるが、とにかく基本的に、唇はしっかりと閉じなければならない。

     

    しかし現場でやってみると、アゴが上がらないご遺体の多いこと。何とか口を閉じようとして納棺師は苦戦する。

     

    そういうとき、気を付けるべき点がいくつか。

     

    ‘がのけぞっていないか

     

    ⊆鷦りの筋肉が硬直していないか

     

    アゴが外れていないか

     

    納棺師であれば是非とも人体の構造には詳しくなってほしいものだが(実際はカンだけでやっている人も多いのでは?)、下アゴの筋肉は舌骨という小さなU字型の骨を挟んで首側の筋肉に繋がっている。

     

    私たちも真上を見上げると口がぽかんと開きやすくなるが、これは首側の筋肉が張り詰めて舌骨を引き下げ、舌骨が下がるから同時にそこに繋がっている下アゴも胸側へ引っ張られる、という仕組みだ。

     

    ,皚△癲△海寮綛下筋群のテンションに関連している。

     

    介護や入院の生活の中では、舌の筋肉が弱り、舌全体が沈みこんで気道を塞ぎやすくなった(舌根沈下という)方の対応のために、首元に枕などを挟んで常に頭をのけぞらせた姿勢にすることがある。この姿勢が長くなれば、相応に関節の硬化なども起こるので、丁寧に拘縮と硬直を解くマッサージを施さねばならない。

     

    はこれとは違い、筋肉ではなく関節の問題。ご遺体に限らず、アゴが外れやすい方はいるものだ。戻し方も検索すれば沢山出てくる。問題は判別くらいだろう。首の硬直を解いて、お頭を持ち上げうつむき気味にしてみてもアゴが下がっており、閉じようとするとガツンと抵抗がある。もっと見分けやすい場合は、下アゴだけ極端に前に出ているとか、普通では考えられないくらいに口が開いていたりする。

     

    まとめると・・・

     

    下アゴは、ちゃんと顎関節がかかってさえいれば、のけぞればのけぞるほど開く。うつむけばうつむくほど閉じる。だから首の筋肉の硬直をちゃんととること。

     

    次回はアゴ上げ後半ということで、詰め綿の入れ方などについても書いておきたい。

     

    その

     

     

     

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