2019.03.23 Saturday

知性を鍛えること

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    思考法のことなど。

     

    知性というものは、大まかに分けて二つあると思うのです。

     

    量的な知性と、質的な知性。

     

    量的な知性というのは、経験の豊かさや肉体感覚の鋭さに由来するもの。全体を俯瞰し、物事の中に関連を見出すような性質のもの。

     

    質的な知性というのは、思考する、という機能それ自体の技術的な洗練、集中、巧妙さのこと。

     

    肉体のトレーニングに例えてみると、量的知性は筋出力、質的知性は筋持久力にあたります。

     

    経験を豊かにする、という量的な問題については、多様な時と場所、そして人に出会って世界を見るということが単純な訓練になります。

     

    では質的な知性はどうか。世にあふれている様々な思考ツールを使ってみる、というのも一つの手ですが、より本質的で大事な訓練があります。

     

    それは、考え続けること。

     

    一般に私たち人間は、人生の中であまり多くの時間を『考える』ということには費やしません。それよりも素早く決断したり、行動したりすることを好むものです。

     

    例えば私たちがフルマラソンのトレーニングをしようと思ったときに、先ず真っ先に何をすべきでしょう。正しいランニング・フォームを勉強して、負担の少ない走り方を覚えることでしょうか。

     

    きっとそうではないと思います。マラソンのトレーニングをしようと思ったら、先ず何を置いても、走ってみることです。それも相当な距離を走り込んでみることではないでしょうか。

     

    思考も同じことで、いくら様々な思考法を身に付けてみたところで、『考える』というクセを持っていない人はそれを使う機会がないのだから、当然思考力が育つはずがありません。

     

    何でも良いのですが、社会の中の複雑な問題や、自分がしている仕事の本質的使命は何なのかなど、複雑な問題を考えて、考え続けてみるクセを持つことが必要だと思います。

     

    頭の中で、あるテーマに沿って、とにかく文字やイメージを線的に継続していくことです。

     

    そういう基礎鍛錬がなければ、思考法もまた無意味だと思います。

     

     

     

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    2019.03.21 Thursday

    内なる世界

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      昨日は、腹式呼吸の講座。前月の瞑想の講座からリピートしていただいた方もおり、本当にありがたいことです。

       

      毎回、開講前にはテキストの内容を見直したりして知識のチェックをするのですが、その時にふと。

       

      呼吸に伴う、肺と腹腔の連動のイメージ。この動作の仕組みを頭の中で思い浮かべるのですが、映像としてかなりリアルに想像できているなということに気付きました。

       

      脂をまとった腹膜が押し出される時の、青黒い血管の歪みたわみ。30数度の温度を保つ霧に満ちた熱機関の中に、外気が流入して温まっていく様子。

       

      何でその映像をリアルにイメージできるかというと、実際に見たことがあるからです。

       

      首元から尾てい骨にかけてナタで皮膚を切り裂き、肋骨を割り外しながら、内臓を掻き出して、胴体を一枚のせんべいのように開いてしまう。その時の肉体の様子。

       

      これは実は、私が山奥で地域活性の仕事をしていたときに、地元の猟師の方の計らいで手伝わせていただいた、イノシシの屠殺解体のイメージなのでした。

       

      そのイノシシの胸腔/腹腔内部のイメージを通して、私は呼吸というものを考えている。よくよく思い返せば、納棺師をしていた頃もやっぱり、腹水の溜まり具合や、消化酵素による自家溶解を止めるためのドライアイスの置き方など、こういうものはその同じイメージを思い浮かべながら想像して対処していた。

       

      それに気付いた時、我ながら『イノシシを基準に何でも人間の身体を考えすぎだ』ということを思って可笑しかった。

       

      とは言えやっぱり、何かしらその経験が、”生物体内”というものに対する私の理解を深めてくれているのは確かなことでしょう。

       

      スティーブ・ジョブズの有名な演説が思い浮かびますが、全くキャリアというものは、どこでどう繋がり活きてくるか、わからないものですね。

       

       

       

       

       

      その有名な演説とやら。見返して気付いたけれど、この人も『死』について語っていたのだな。『今日死ぬ予定で生きる』。この現代の完成された死生観の中から、偉大なる創造性は生み出されていた。

       

       

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      2019.03.19 Tuesday

      Do It Yourself

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        その昔、「Class」という一人で実践するタイプの精神修養の大系を公開していました。

         

        その「Class」の中に呼吸や瞑想の項目があって、それを現在は講座に転用させていただいている、と言う形になっています。

         

        少し話は変わりますが、心理療法というものを学んできて、それがあらゆる人にとって極めて有効かつ必要なものだという実感はあるのですが、何分、恐らくこの日本では特に、ということになるでしょうが、心理療法に接する機会というものがない。

         

        残念なことですよね。心理関係の技術者というのはたくさん居るはずなのですが、普通に生活しているとそういう人々に会うことは多くありません。だからそれに伴って、心理療法の技術や知識にも、触れる経験を私たちはあまりしていないはずです。

         

        (大きな会社だとたぶん”産業カウンセラー”が居たりするんだろうけど、ああいう窓口って、相談する人はけっこう居るのだろうか? 業績とか評価のことを考えると、会社関係の人に弱みは見せられないと言う気持ちが働きそうだけれど。)

         

        近年、精神疾患や神経発達の問題についての診断基準などはいよいよ洗練されてきており、例えば病院でうつ病の診断を受けることなども一般的になってきました。

         

        色々社会構造の問題などもあって、精神疾患の患者数が毎年右肩上がりに上がる中、治療面が果たして追いついているのかというのは本当にどうなのかなと思うところ。

         

        福祉行政の支援においても、精神疾患を抱える人に対して、認知療法など全般的な心理療法の場が充足しているのかどうか? かなり苦しい部分があるのではないでしょうか。

         

        そんな情勢だからこそ、思うのです。セルフスタディ。

         

        自分で勉強するタイプの、治療体系。時々スーパーヴィジョンを受けるくらいで、後はもう困っている当事者本人が、自分のペースで特訓していける、という感じの心理治療の体系です。

         

        そういうものが欲しいし、無ければ作りたい。セルフという言葉を、少し自分のテーマの中に組み込みたいなと、そんなことを思い始めている今日この頃です。

         

         

         

         

        マン・イン・ザ・ミラー。最近じゃこの歌も、ちょっと”自己責任"に聞こえ過ぎるかもしれない。

         

         

         

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